どの男性とも付き合える気がしない

友働きで子供のいない夫婦のどちらか片一方が、不満はないし他人から見れば幸せなはずなのに、自分より年下の男に惹かれて破滅の道を辿っていくという話はどこにでもあるような話ですが、この作品に出てくる男性陣がどの人も魅力的でなく、何かしら問題を抱えているのがとても現実的話に感じました。

ただ、良い意味でも悪い意味でもミスキャストだなと思ったのが宮沢りえさんです。

どこにでもいる普通の先を考えていないような派遣社員の主婦の役なのはわかるのですが、あまりに宮沢りえさんが美しく魅力的に見えてしまい、いくら旦那とうまくいってなくても、なぜあんなにも冴えない年下の男の子を好きになっていくのが途中でわからなくなってしまいました。

相手役の男の子も、それなりに色々なドラマに出ているはずですがどうしても彼女が恋に落ちる(というか誰でも良かったのかもしれませんが)のがわからず、結局思っていた通りの男(主人公が借りた部屋でほかの女と浮気するところとか)で振り回されて傷つくまでも想像がつくし、わざわざそういう演出だったのかもしれませんが結局最後まで主人公が年下の男の子と付き合った動悸(電車のホームで見かけて反対側まで降りてくるところ)もドラマにならなかった気がしました。

むしろ、ロマンスにしてしまうとリアリティにかけるからなのでしょうか。

ただ、最終的に年下の男の子と恋に落ちたりセックスることが目的ではなく、いつもの日常を抜けだしたり自分が求めているものを探り当てるきっかけを作るためのシーンであるなら、地下鉄のホームへ階段から降りてくるシーンの長さに意味はあるのかもしれません。

作品の中で、最もリアルに感じたシーンは学生の男の子とホテルに何日か滞在した後に、自分たちが使ったお金や宿泊費があまりにも高くてハッとするシーンです。

すべてのことが会社に露見して、後半で突然シンガポールに旅立って逃げていくことを決意していますが、結局彼女が求めたいたものは結婚や日常生活などの平凡からの脱却だったのかもしれません。

ただ、それが目的だとしても魅力を感じない相手(お金がないことも含めて)とはどうにかなりたくないなあと思います。